16/08/2021
「WWBジャパン」の法人を清算します
1990年、女性向けの起業家セミナーを始めたWWBジャパン。始まった当初は、コミュニティビジネスや社会起業家という言葉自体がない時代でした。女性が何かビジネスを始める?銀行でお金を借りられるのか?子育てがひと段落終わったら夢を実現したい、雇われる生き方ではなく自分でやりたいという女性たちが全国から集まり、開業に関する手続きを学び、先輩起業家の体験談に励まされ、これまで全国に1000人以上の起業家を輩出してきました。
そして起業家ブームが起き始め、会社に就職するという選択肢以外に、自分が仕事を始めることも普通の風景になってきました。さらに地方自治体や商工会議所などでも全国で起業家セミナーを開催するようになってきて、私たちもある一定の役割を終えたかなと思ったところで定期的に起業家セミナーを開くことをやめ、私しかできないことをやろうと決めて、震災の復興応援からさらにアジアへと軸を移していきました。
私は1996年にWWBジャパンにかかわり、25年くらいになります。先日も近所の百貨店に出展をされた天然石アクセサリーのデザイナー、ラブアダブの木村裕子さんに再会しました。もう20年以上のお付き合いで、木村さんが大阪府男女共同参画センターで開催していたセミナーを受けていた時は第二子をお腹に身ごもっていて、これまでのジュエリーデザインの経験を経て独立を目指していました。セミナー受講後、事務所をもって独立をし、大阪や東京のデパートのイベント催事に作品を紹介し、根強いファンを集めています。私も起業家取材をきっかけに琥珀のことを教わり、いろんな興味を広げていただきました。
そしてここ7,8年程私が海外と日本を行き来するようになり、ミャンマーのカチン州で採れる琥珀や翡翠を目にしたことで、何か現地の仕事づくりにつながらないかと何個かミャンマーの琥珀を持ち帰って木村さんに相談しました。「ほら、見て、ブラックライトを当てるとこんなに光るのはミャンマー産の琥珀の良いところですよ。だから身に着けて日に当たった時に黄色いのに少し青みがかって見えるのが魅力よ」と教えてくれ、ミャンマーに行った際にはいくつかサンプルの写真を送り、商品化へとつなげ、今では彼女の展示会で1つのコーナーを設けていただくまでに。また、木村さんの作品ができた時にミャンマーにも写真を送ると、その繊細で独創的なデザインを見て地元の若い人たちが憧れてくれました。こうやって仕事を創るというイメージを日本の女性起業家からアジアの若者が学べるまでに至っています。
このような繋がりからの発展・展開は、長年この仕事にかかわっていた特権だなと自負しています。しかしたとえ法人を閉じてもこのような繋がりはなくなる要素もありません。今回法人を閉じようと思ったのは、決算報告など会社を維持するにはいろいろと面倒な手続きが毎年あります。今の活動の中身は法人があってもなくてもほとんど変わらないので、スリムにしてすっきりしていこうと考えたからです。
しばらくはFacebook、ホームページ、メールアドレスも置いておきますが、そのうち閉じようと考えています。現在つながっている方々とはすでに個人でメールやFacebookなどでつながっていますので、変わらずやり取りをしていければと思っています。引き続き、よろしくお願いします。
2021年8月 WWBジャパン代表 奥谷京子