27/09/2026
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ビーク585ギャラリーでは10月3日〜27日の会期で
中原実香の個展「見つめる人のために」を開催いたします。
私が初めて中原実香の作品に出会ったのは、彼女がまだ京都市立芸術大学の学部2年生だった頃でした。
学内の展示で目にしたのは、60号ほどの赤い画面。
そこには、狂気をはらんだ人物が絵を描く姿が描かれていました。
かなり恐ろしい絵でした。
けれど、なぜか強く惹きつけられ、ずっと記憶に残りました。
作家本人に会ってみたいと思い、その場で探したのですが見つけることができず、その時はそれきりになりました。
それから数年後の2023年。
私がビーク585ギャラリーを始めて2年目の頃、一人の女性がギャラリーを訪れました。
展示している作品を、一点一点、かなり時間をかけて丁寧に見ている姿が印象的でした。
その絵の見方を見て、「あなたも絵を描かれているのですか」と声をかけました。
「はい、私も描いています」
そう言ってスマートフォンで見せてくれたのは、
古典的な技法で描かれた洋画でした。
とても高い描写力を持った人だと思いました。
画像を見せてもらっている途中、ふと、見覚えのある
作品が目に入りました。
「あれ、この絵は誰の作品ですか?」
「以前、私が描いた絵です」
あの赤い、恐ろしい絵でした。
驚きました。
目の前にいる彼女が、何年も前に強烈な印象を残した
あの作品の作者、中原実香だったのです。
そこから過去の作品も見せてもらいましたが、彼女の絵は一つのスタイルに留まることなく、大きく変化してきたことがわかりました。
そして、その後も絵は変わり続けました。
2024年、京都市立芸術大学大学院を修了。
修了制作では「大学院市長賞」を受賞し、大作は大学に買い上げ・収蔵されました。
確かな描写力を持ちながら、それだけに安住せず、自分が本当に描くべきものを探し続けてきた作家だと思います。
そして昨年頃から、ようやく彼女自身の方向性がはっきりと見え始めたように感じています。
今回の個展について、中原本人は、
「今できる全力を出し切って、驚かせたい」
と話しています。
本人自身も、今回の作品にはかなりの手応えを感じているようです。
最初にあの赤い絵を見てから6年。
これまで何度も画風を変えながら、自分の絵を探し続けてきた中原実香が、今どこに辿り着いたのか。
私自身、とても楽しみにしています。
ぜひ会場で、中原実香の卓越した画力と、現在の彼女が辿り着いた絵をご覧ください。
中原実香 経歴
1999 兵庫県生まれ
2024 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻
油画 修了
2022 京都市立芸術大学 美術学部 美術科 油画専攻
卒業
現在、大阪を拠点に制作
受賞歴
2024 京都市立芸術大学作品展「大学院市長賞」
2023 「世界絵画大賞展」入選
パブリックコレクション
2024 京都市立芸術大学 作品買上・収蔵
2022 京都銀行 作品収蔵
個展
2025 「X ART project」三菱UFJ銀行/京都
2024 「魂は燃える、肉は弱い」芝田町画廊/大阪
2023 「Seek the Lost」芝田町画廊/大阪
主なグループ展・アートフェア
2024 「STILL」(BEAK585GALLERY/大阪)
2024 「私を通して人を見る 私を通して人を描く」
(Art Spot Korin/京都)
2024 「ART FAIR ASIA FUKUOKA」(福岡)
2024 「京都市立芸術大学作品展 2023」(京都市立芸術大学/京都)
2023 「Study:大阪関西国際芸術祭 vol.3」(大阪)
2023 「目利きが選ぶ my favorite 展」(Fei Art Museum/横浜)
2023 「神戸アートマルシェ」(神戸メリケンパークオリエンタルホテル/兵庫)
2022 二人展「境界のむこう」(京都市立芸術大学 小ギャラリー/京都)
2022 「このセカイ」(台湾中山堂/台湾)