08/04/2026
104GALERIEでは、アネタ・カイザーによる個展「Traumlandschaften」を2026 年 4 ⽉ 17 ⽇より開催いたします。本展は、同作家にとって約 3 年ぶりとなる2
度⽬の個展であり、新作 8 点を含む計 10 点の作品を発表いたします。
1989年、ポーランド・カトヴァイス⽣まれのカイザーは、ユリウス・マクシミリアン⼤学(ドイツ・ヴュルツブルク)で美術史を学び、マインツ芸術⼤学(ドイツ・マインツ)で修⼠号を取得。現在はベルリンを拠点に、ペインティングを中⼼とした制作活動を⾏っています。
カイザーはこれまで⼀貫して、絵画という⾏為そのものから⽴ち上がるイメージに強い関⼼を寄せてきました。本展では、雲や⼭、⽔といった⾃然の⾵景を起点に、夢の断⽚のようなイメージが画⾯上に展開されます。⼀⾒すると抽象的な⾵景のように⾒える画⾯の中に、やがて⽣き物や顔を思わせる形態が浮かび上がり、再び溶け合うように消えていきます。カイザーは制作の中で、あらかじめ決めた構図や下絵に頼らず、絵の具の動きや偶然を受け⼊れながら画⾯をつくっていきます。流れるような⾊や形は、⾃然の現象や夢を思わせると同時に、具象と抽象のあいだを⾏き来するような独特の⾒え⽅を⽣み出します。そこでは、⾵景と⾝体、内側と外側といった区別があいまいに混ざり合い、決まった意味にとどまらない、開かれたイメージが広がっていきます。
本展の作品群は、具体的な物語や明確な主題を提⽰するものではなく、むしろ⼈間と⾃然との関係性に内在する曖昧さや両義性を⽰唆するものです。そしてそれらは、鑑賞者それぞれの感覚や記憶、想像⼒に委ねられています。例えば、ある作品では⾵景の中に顔が溶け込み《Dune, 2026》、また別の作品では幽霊のような存在が⾵景を⾒つめ返します《Big Bang, 2025》。これらのイメージは、⾒る者の解釈によって多様な像として⽴ち現れるのです。カイザーは 2023 年に初来⽇し、東京での展⽰を機に⽇本各地を巡りました。その体験は、⾃然や⾵景への観察を通じて本展のイメージにも反映されています。カイザーの絵画がひらく想像の領域を、ぜひご⾼覧ください。
【開催概要】
アネタ・カイザー
「Traumlandschaften」
会期:2026年4月17日(金)-5月23日(土)
営業時間:11:00-17:00
休廊日:日曜・祝日
オープニング・レセプション: 本展では、オープニングレセプションは開催致しません。
お問い合わせ先:[email protected]