11/10/2026
「コレクション展 船と巡る風景」にあわせ、水辺の風景を描いた作品、船にまつわる作品をご紹介しています。
第5回は鹿児島女子短期大学名誉教授・前畑省三先生の作品です。
「ポン・ヌフ」
水彩・紙 2008年3月7日
シテ島とセーヌ川をつなぐパリ最古の橋 ポン・ヌフ(フランス語で「新しい橋」)周辺の景観が描かれています。
画面中央のやや右側にはステンドグラスの美しさで知られるサント・シャペルの尖塔、シテ島の左側にはマリーアントワネットが収監された牢獄・コンシェルジュリー、また左岸の奥にはパリ市庁舎と多くの世界遺産を見渡すことができます。石橋の下には多くのクルーズ船が行き交い、にぎやかな様子です。
画面の約半分はセーヌ川の水面に割かれており、豊かに水をたたえる様子やその上の伝統ある街並みを見ていると、都市や文化の発展における川の偉大さを改めて思い起こします。
前畑先生は長らくスケッチを習慣とし、旅先でもスケッチブックにペンを走らせてきました。着彩までその場で仕上げられたスケッチは臨場感にあふれ、また伸びやかな線からは描くことの楽しさが伝わってくるようです。
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