06/10/2026
エミール・ガレ―ジャポニスムと陶芸の美
ガレの故郷、ナンシー
1870年7月、フランスがプロイセン(現ドイツ)へ宣戦布告し普仏戦争が勃発します。ガレもこの戦争に志願兵として参加しましたが、翌年、フランスは敗北し、アルザス=ロレーヌ地方の一部を割譲することになります。これにより、ガラス制作の重要な外注先であったマイゼンタールの工場がドイツ領になるなど、ガレ家の事業にも大きな影響を及ぼしました。
故郷の悲劇を目の当たりにしたガレは、愛国心を強め、郷土のシンボルであるロレーヌ十字やフランス救国のヒロイン、ジャンヌ・ダルク(1412-1431)などのモチーフを、奪われた土地の奪還や抵抗の精神を示す象徴として作品に取り入れました。また、ガレの陶器には、ロレーヌ地方出身の画家ジャック・カロ(1592-1635)の版画から着想を得た作品が多くみられます。カロもまた戦争の時代を生き、その社会の状況を鋭く描き出した人物でした。こうした作品には、同郷の偉大な芸術家への敬意とともに、ガレの郷土愛や戦争への思いが現れているのかもしれません。
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《花器(シャルル7世の戴冠式)》1889年頃
《リキュール瓶「ジャック・カロの人物画」》1867-1876年頃
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エミール・ガレ―ジャポニスムと陶芸の美
Emile Gallé ― The Allure of His Ceramics
2026.9.12(土) - 2027.1.11(月)
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