15/09/2026
📝イベントレポート
「大人のためのアートで遊ぼう!」
美術館現場で「鑑賞教育」の必要が叫ばれてから程なくの2002年、当館では小学生3年~6年生を対象に「アートで遊ぼう!(作品を‶じっくり見る″ための鑑賞プログラム)」とネーミングした鑑賞プログラムに取り組み始めました。うんちくを並べることなく、作品を見ての考えや気持ちを自分自身の言葉で語り、またお友だちのそれらを聞いて違いをも面白がる、というもの。
美術(館)は、何歳になっても楽しめる「場」です。ならば、子どもだけに提案するのではなく、大人にも作品の楽しみ方を体験してほしい、と昨年2025年から大人向けプログラムを始めました。内容は、子どもの場合と変わりなく、まずは当館のコレクションによる「カードゲーム」で参加者の関係づくりをし、打ち解けたところで、開催中の特別展「藤枝リュウジの世界」に因んで、それぞれ回文(上から読んでも下から読んでも同じ音の文)から自由に絵を描いてもらいました。「かつらもはもらっか」「さるくつつくるさ」など言葉遊びから想像(いや妄想)逞(たくま)しく、皆さん久しぶりのクレヨンや色鉛筆を走らせていました。その絵を見ながら、回文を読み札にしたカルタ取りでは、文のリズムやトンチに添う絵の工夫など楽しげに意見を交換していました。
そして、1階の第2期コレクション展「変容する記憶」に移動し、「わたしは誰でしょう?」という作品当てクイズに参加。「①わたしは制服を着ています。②わたしは、朝には4本足、昼には2本足、夜には3本足になる~」という〈わたし〉を見つけてもらいます。そのためには1点1点作品に何が描かれているのかを丁寧に見ていく必要があります。岡本信治郎の《制服のスフィンクス・スタインベルグの肖像》の前で集合したところで最後のミッション。今度は参加者が「わたしは誰でしょう?」のクイズを考えることに。クイズが出来たところで、みんなで作品当てっこをし合い、アンディ・ウォーホルはじめ現代アート作品8点をいつもより‶じっくり見て″違いを楽しみました。
「大人のためのアートで遊ぼう!」
日時|2026年9月12日(土)13:30~15:00
会場|3階講座室ほか
参加者|5名
参加費|無料
講師|美術館学芸員