29/09/2026
埋蔵文化財センターの仕事《遺跡の発掘調査シリーズ㊳》
9月の終わりとなりました。
今年の秋雨は長く続き、台風と合わせ大雨となり、洪水が大きな被害を各地にもたらしています。
大雨被害に遭われた皆様が少しでも早く日常を取り戻すことができますようお祈り申し上げます。
当センターの発掘調査現場も長雨に悩まされています。
雨は作業の進捗に大きな影響を与えます。
特に、土が水分を多く含んでしまうと粘りが多い泥となり扱い難く、時には調査区の壁面が崩落し、その復旧など通常作業の数倍の労力をかけないといけなくなります。
かと言って、日照りばかりとなると土が乾き固くひび割れ、これまた調査にとって厄介なことです。
お天道様に贅沢は言えませんが、、、曇空にしてください!
動画は、古墳時代前期から鎌倉時代にかけての集落遺跡の調査で見つかった遺構です。
古墳時代前期から後期の竪穴建物や集落を区画する溝、鎌倉時代の井戸などたくさんの遺構が重なって見つかりました。
遺構が重なって見つかった場合、発掘調査の基本は、新しい時期の遺構から順番にひつつひとつ写真や図面記録を作成しながら掘り進めます。
そのため、一番古い時期の遺構を調査するまでに幾度も記録をとり、ひとつの遺構を掘り進めるごとに出土遺物の時期を確かめながら作業を進めます。
その結果、想定どおりに新しいものから古いものへと遺物の時期が変化した時、心のなかで「そうだろ、そうだろ」とつぶやき、小さくガッツポーズ。
遺跡調査の醍醐味ですね。発掘調査技師あるあるです。